新約聖書の歴史的解釈
コース詳細
西洋人の考え方を理解する上で、キリスト教が西洋の文化や価値観の形成に果たした役割を学ぶことは不可欠です。キリスト教は「新訳聖書」と呼ばれる一連の記述に基づき、西洋文化を理解する基本といえます。このコースでは、新訳聖書の歴史的文脈とその背景を紐解き、宗教的アプローチではなく、歴史的・文化的な観点から理解を深めます。宗教的事実という一面については中立的な立場をとり、西洋の基本的信念を表現する記述として新訳聖書を位置付けます。授業内容は、新訳聖書の読解、講義、ディスカッション、(授業中に取り組む)分析課題で構成されます。コース終了までに、西洋の伝統の根幹をなす思考法について、確固とした理解が得られることでしょう。
教材
Holy Bible: The New Revised Standard Version (Other versions are acceptable if the NRSV is not available.)
講師について
言語学、言語教授法、文学研究等、多岐にわたり活躍するスペシャリスト。ジョージタウン大学(ドイツ語研究)卒業後、サンフランシスコ州立大学で英語教授法の修士号を取得。その後、テンプル大学で教育学英語教授法の博士号を取得した。コンテンツベースの英語教育、日本人学生向けのリーディング講座のカリキュラム構築、その研究および理論の構築、詩の理解に関する執筆も手がけた。多読が趣味。文化研究、歴史、言語理論、文学テクスト等をプライベートでも研究目的でも、こよなく愛する。1988年以来、テンプル大学ジャパンキャンパスで教鞭を執っている。