税の歴史と課税関係
コース詳細
死と税金、 この二つは決して避けられないものです。このワークショップでは、二つの後者(税)に焦点を置いて、現代の税制がどのように構築されてきたかを学習します。古代より国境で課せられていた税金から、マルコポーロが金の取引を通じて考案した課税、さらに現代の日本、アメリカ、イギリスにおける税制の違い、それらが地域と人口動態統計に及ぼす影響について考察していきます。受講生は、国庫補助としての税、貿易戦争の報復を引き起こす税の優遇措置、税制政策の立案者や多国籍企業が順守するべき新しい税法、社会的な格差をなくす(あるいは拡大させる)税制、いかに移動と接続の発達により個々人が自分にとって有利な税制を求めて世界中を探しまわることができるようになったかについて、理解を深めることができます。また、このワークショップでは、税の異なる側面である徴税にも着目し、税務調査、倫理やガバナンスについても取り上げます。
講師について
ロンドンのアーンスト・アンド・ヤングでの研修を経て、2007年にイングランドおよびウェールズ勅許会計士協会より英国勅許会計士の資格を授与された。イギリスおよびシンガポールにおける勅許会計士であり、イギリスのランカスター大学で国際ビジネス論の理学修士号を取得している。アーンスト・アンド・ヤングで財務監査の経験を積んだ後、メリルリンチに始まり後にはロイヤルバンク・オブ・スコットランドで規制報告を担当。2011年から、これまで培った経験と専門知識をもとにアカデミックな取り組みや執筆に従事している。趣味は、ファッションと旅行。