Social Diversity in Japan: The Myth of Homogeneity
昨今よく耳にする機会が多い多様性とは、さまざまな人々が持つ違いや特性のことを指します。文化、民族、性別、年齢、価値観など、さまざまな背景を持つ人々が共存する社会は、豊かな視点やアイデアを生み出します。このコースでは、現代の日本社会における多様性と同質性を学習トピックにディスカッションスキルの向上を目指します。日本における特定の民族グループや、マイノリティの人々について、社会学的な概観を理解し、英語で学習する貴重な機会です。日本は民族的・文化的に均質な社会として知られていますが、歴史的および社会的に構築された多様な社会集団の背景にある人種、民族、国籍、文化の観点から日本社会を深く掘り下げていきます。 受講生は、これらのグループの現状や日本社会における役割を探ることで、多様性に対する理解を深め、新しい視点を得て、学習に取り組むことができるでしょう。
1. 日本の人口動態変化、特に外国人や多様なバックグラウンドを持つ人々の増加傾向について、理解を深めることができる。 2. アイヌ、琉球民族、部落民など、日本のさまざまな民族や社会的マイノリティの歴史的背景に関する知識を得ることができる。 3. 日本が抱える社会的な多様性への課題や機会について、批判的に考えることを促し、より包括的で公平な社会の実現に向けた意識を育むことができる
日本の文化や社会に興味があり、それらを学習トピックに英語のスピーキングスキルを向上させたい方。日本の社会的ダイナミクス(人々の相互作用や関係性、変化・発展など)について理解を深めたい方。このコースを通じて、日本やその多様な民族・社会的マイノリティの人々が社会にどのように貢献しているのかを理解し、クリティカルシンキングスキルを向上させたいと考える方にも有益な授業内容です。
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Alexandra Shaitan
テンプル大学ジャパンキャンパスでTESOL修士号を取得し、ロンドン大学バークベック・カレッジで応用言語学とコミュニケーションの分野における博士号(ABD)を取得した。過去20年間、イギリスと日本に在住し、幼稚園、高校、大学などさまざまな教育機関でESL学習者を対象に数多くのアカデミックコースを担当。現在の研究テーマは、バイリンガリズム、言語とアイデンティティ、学習者の自律性、タスクベースの言語教育など。最近では、イギリスのウェスト・ロンドン大学にて、招待講演者として「言語とアイデンティティ」に関するワークショップを行った。自分の指導経験を他の人々に伝えることこそ天職だと感じ、言語指導に情熱を注いでいる。